区長挨拶
この度、前任の村上区長が急逝されたことにより、任期途中から引き継ぐことになりました猪狩祐之(いがりまさゆき)です。
どうぞよろしくお願いいたします。
私は事務局として、平成5年から町内会の仕事に携わってきました。時代の流れとともに、私たちが住む街の様子も大きく変容し、「町内会」という地域ネットワークに対しての住民の考え方や求めるものが、東日本大震災を境に大きく変わってきていると感じています。
震災以前の町内会の主な役割は、例えばゴミ集積所の問題や街灯のトラブルなど、区や行政に対しての「困りごと相談窓口」のようなことが主な仕事でした。しかし東日本大震災で菱川町公園内での給水ボランティア活動が町内会有志で行われ、その後も続けて発生した震災や台風の被害などもあり、改めて災害時における地域での助け合いや防災活動の重要性が見直され、そして新たな形でのネットワークづくりが求められているのだと思います。
また最近ではコロナウィルスの蔓延により、イベントはもとより会合で集まることさえ難しい状況になっています。町内会のあらゆる活動にブレーキを掛けられている状態になっているわけですが、多少時間はかかっても、決して後退することなく、役員の皆さまと協力して町内会活動を前へ進めていきたいと考えています。
かいがら公園に人が集まって会話をしたり、公園で走り回る子どもたちの声が聞こえてくるような平穏な日常が一日も早く取り戻せることを願って、就任のご挨拶とさせていただきます。
いわき市平第53区町内会
区長 猪狩祐之